全日本ランキング男子70歳の部で1位になった財前廣和さん=佐賀市の県総合運動場

 マラソン歴5年で日本一になった70歳のランナーがいる。佐賀市の財前廣和さん(ランニングドリーマーさが所属)。2月の熊本城マラソンで3時間8分14秒を記録し、アールビーズスポーツ財団が発表した昨年度の「全日本マラソンランキング」男子70歳の部で1位に輝いた。

 きっかけは、友人の勧めで走った2014年のさが桜マラソンだった。勤めていた佐賀市の病院を退職後、大会の半年前から練習を始めた。ただ、初フルマラソンのタイムは4時間44分3秒。レース後に動けなくなり、そのふがいなさから本格的に競技に取り組んだ。

 「1人で走るより、誰かと走った方が継続できるはず」。佐賀市で活動するランニングドリーマーさがの一員になった。クラブのテーマは「ランニングで人生を豊かに」。仲間と和気あいあいと走る雰囲気に居心地のよさを感じ、没頭していった。江口達也コーチ(55)は、「財前さんはとにかく練習熱心。順位だけでなく、年々タイムも上がっているのがすごい」とたたえる。

 競技を始めた年齢の遅さは、練習の質と量で補う。ほぼ毎日20~30キロを走り、週に1度のクラブでは最年長ながら先頭を行く。けがをしないため、入念なストレッチも欠かさない。

 全日本ランキングは、毎年1歳刻みで発表される。「走れば走るほど結果が出ている。いくつになっても上を目指して挑戦したい」。まだまだ発展途上だ。

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