牛津高の生徒とじゃんけんゲームを楽しむ子どもたち=小城市牛津町

地域の大人たちに見守られながら、ハヤ釣りに挑戦する子どもたち=小城市小城町

 地域の大人が講師役になり、野外活動や昔遊びを通して子どもたちとふれ合う課外授業が佐賀県小城市内の2地区で始まった。いずれも学校の週5日制が導入された2002年からスタート。「地域の子どもは地域で育てる」を合言葉に、来年3月まで月1~2回の教室を開き、世代を超えた交流を楽しむ。

魚釣り、絵手紙に歓声 晴田土曜教室

 小城町の小城公民館晴田支館であった「晴田土曜教室」の開校式には、晴田小に通う児童とそのきょうだいら72人が集まった。近くを流れる川でのハヤ釣りと絵手紙作りに分かれ、「おっきいの、釣れた」「きれいに描けた」。子どもたちの元気な声が響いた。

 地域住民でつくる晴田青少年健全育成会が、毎月第2土曜に開く。晴田小の児童数は325人。教室を始めた15年前から100人以上減っているものの、昨年度は延べ約540人が参加し、うち17人が毎回欠かさずに参加したという。

 教室の内容は、児童へのアンケートと、大人たちが伝え残したい遊びを組み合わせる。本年度は水鉄砲や干し柿作り、たこ揚げなどのメニューをそろえ、市丸典夫会長(62)は「講師陣は遊びのベテラン。楽しむだけでなく、失敗もしながらたくましく育ってくれたら」と話す。

 絵手紙は縁取り、色塗り用の筆を器用に使い分け、野菜や花をはがきに描いた。釣った魚は唐揚げにして親子で食べた。

 

高校生もお世話役 津の里ミュージアム

 牛津町では、工作や料理、自然体験など五つのメニューをそろえた「津の里ミュージアム」(永渕和正会長)が開講した。本年度は牛津、砥川小の低学年を中心に年長児から小学6年生までの80人が登録。牛津高の生徒30人が世話係として大人に交じり、運営をサポートする。

 講師を務めるのは、30代~70代の地域住民ら延べ約50人。平日は仕事で忙しい大人たちが、「子どもの人間性や社会性をはぐくむ一助になれば」と一肌脱ぐ。

 牛津公民館で開かれた開講式には、子どもたちと講師陣が勢ぞろい。公民館前の芝生広場で、笛の回数に合わせて素早くグループをつくるゲームなどで汗を流した。

 永渕会長(68)は「子どもたちにどんな手を差し伸べればいいか。大人にとっても学びの場で、社会を変えていく原動力にもなる」と話す。

 津の里ミュージアムでは、講師役のボランティアスタッフを募集している。問い合わせは牛津公民館、電話0952(37)6143。

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