潟スキーで移動しながら、アゲマキを採る漁業者=鹿島市浜町

 佐賀県有明海漁協は8日朝、禁漁が続いていた有明海特産の二枚貝アゲマキの漁を鹿島市の浜川河口で再開し、約60キロを水揚げした。漁獲実態がなくなって以降、22年ぶりの出荷となる。佐賀魚市場などへ出荷するほか、佐賀市の直売所「まえうみ」で9日午前10時から少量限定で販売する。売り切れ次第終了する。

 県有明海漁協は今季、特定の漁業者に委託する形で漁を再開した。漁場を鹿島市沖1・8ヘクタールに限定し、6月末まで15日間で漁を行う。8日は鹿島市の漁業者6人が潟スキーを操って巣穴を見つけ、手を突っ込んで成貝を採取、約2時間で68キロを漁獲した。陸に揚げてサイズごとに選別し、5センチ以下の10キロは放流した。

 久々の漁となった池田義孝さん(62)=鹿島市浜町=は「有明海産は生きがいい。形は小さいが、みそ汁に入れるとおいしい」と再開を喜ぶ一方、資源は回復途上で「漁が仕事として成り立つか、後継者の課題もあるだろう」と述べた。

 県有明海漁協の徳永重昭組合長らは同日、県庁を訪れ、山口祥義知事に水揚げされたばかりのアゲマキとウミタケを届けた。料理を味わった知事は「おいしい」とうなずき、「(復活の兆しが見えない高級二枚貝の)タイラギがここにあれば」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加