一般社団法人FERMENT代表理事の中山晴奈さん

 行政と組んで産地の食材をPRする仕事などをしている。今回、全国から24種類のノリを提供してもらい、東京で試食イベントを開いた。主婦や料理研究家、漫画家、研究者などが集まり、いろいろな角度でコメントしてくれた。ノリの食べ比べや学ぶ機会はなく、反応はすごくよかった。消費者は情報を待っている。

 味覚の表現を「うま味」「甘味」「塩味」「苦味」「口溶け」に分類して食べてもらい、結果には地域差も出た。ノリをこの五つだけで表現するのは難しく、改善の余地があるが、特徴を可視化して「見える化」することは重要だ。

 見える化により、生産、流通、販売、消費の異なる立場の人が共通の認識でコミュニケーションがとれる。米など他の食材との組み合わせや料理との相性を語ることができる。消費者の嗜好の判断基準が分かると、開発にブレがなくなる。

 まずはノリを評価する用語を体系化し、試食のスタイルを確立する必要がある。「おにぎりにおすすめ」「子どもが食べやすい」などと例示し、ウェブや料理教室、パッケージで提案をする。地域、生産者ごとの差別化も必要。漁師のメッセージやこだわりを知り、その人のモノを継続して買える仕組みもほしい。

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