登下校する児童などを見守る「シュン君」=神埼市神埼町永歌

登下校する児童たちからかわいがられる「シュン君」=神埼市神埼町永歌

 ブロック塀に両足を乗せて立ち、地域を見守る犬がいる。神埼市神埼町永歌の大坪都子さん(67)が飼っているミニチュアシュナイザーのシュン君(4)。「交通安全」と書かれた黄色いたすきを身につけ、登下校する児童や行き交う人々の安全を願っている。

 シュン君が大坪さんの所に来たのは、息子が友人から譲り受けた4年ほど前。初めは犬を飼うことに反対していた大坪さんだったが、人懐こい愛らしい姿に根負けし、「今ではすごく癒やしてくれる」と目尻を下げる。

 とにかく外に出ることが大好きなシュン君は、2年ほど前から敷地内の定位置で児童たちを見つめるようになった。「子どもたちの声が聞こえるとそわそわする」。雨の日は室内の窓越しに子どもたちを見つめるほどで、近所の人からは「毎日、立ち番ご苦労さま」と声を掛けられることもある。

 たすきを着けるようになったのは、大坪さんが寂しそうな顔をした子どもの姿を見たときから。「心をくすぐって、少しでも元気になってくれれば」と考え、その後はたすきがトレードマークになった。

 昨年10月ごろ、シュン君が“脱走”して2時間探したことも。ただ、いつもシュン君をかわいがってくれる神埼小の児童たちが見つけて連れ戻してくれた。

 立ち番を続けるシュン君の周りには、多くの児童たちが集まってくる。大坪さんは「子どもたちはみんな孫みたいで元気をもらえている」と笑顔をのぞかせる。「シュン君が人の輪を広げてくれている。これからも元気な限り、ずっと立ち続けさせてあげたい」。大坪さんは愛犬と一緒に地域を見守っていく。

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