レース用車いすの構造を紹介する永尾さん=鹿島市の北鹿島小学校

車いすレースに挑戦した児童たち。「曲がるのが難しい」と苦戦していた=鹿島市の北鹿島小学校

 心と体で障害について考えてもらおうとパラスポーツの体験型授業が6日、鹿島市の北鹿島小学校で開かれた。パラリンピック7大会に出場し、昨年引退したパラ陸上界のレジェンド永尾嘉章さん(55)が講師を務め、児童や教師らは車いすリレーに挑戦した。

 永尾さんはレース用の車いすを用いて「空気抵抗を少なくするため正座で乗る。ゴール付近では、ボルト選手と同じスピードが出る」とパラ陸上を紹介した。ルームランナー実演では、子どもたちの声援を受け時速46キロをたたき出した。

 車いすリレーに挑んだ児童は難しい操作に苦戦しながらも、ゴールを目指し前に進んだ。6年生の峰松李帆さん(11)は「思うように曲がれなかったけど楽しかった。初めて乗って勉強になった」と話した。

 永尾さんは生い立ちを振り返りつつ、「歩けないからとダラダラしていた時に陸上と出会い、35年間続けた。体に風があたる気持ちよさ、走る面白さ、そして銅メダル(アテネパラリンピックの4×400メートルリレー)。たくさんの宝物ができた」と笑みを浮かべた。子どもたちに「何か一つ、あきらめない気持ちでトライしてほしい」と呼び掛け、授業を結んだ。

 授業は日本財団パラリンピックサポートセンターが主催。東京五輪・パラリンピックを見据え、障害に対する理解を深めようと2016年度から全国の小中学校で開いている。北鹿島小が応募して県内初の開催となった。

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