三重津海軍所跡を視察する保存整備指導委員会のメンバーら=佐賀市川副町の佐野常民記念館

 佐賀市の世界文化遺産「三重津海軍所跡」の保存・整備について、専門家の立場から指導・助言する委員会が発足し、6日に現地を視察した。委員長には九州大学名誉教授で福岡市博物館長の有馬學氏が就任し、「このロケーションを生かして、遺構とガイダンス施設を一体整備したい。見えないものをどう見せるか、アイデアを繰り出していきたい」と抱負を述べた。

 委員は造船技術史や保存科学、遺構整備などの専門家8人で、副会長には鹿児島大学の渡辺芳郎教授=考古学=を選んだ。

 佐賀市は既に整備の基本構想をまとめており、地下に埋没している史跡を「見える化」する方針を決めている。最新のバーチャルリアリティー(VR)技術を用いる方針で、指導委は具体的な整備の進め方などをアドバイスする。本年度内に4~5回の会合を開く。

 初回は、ガイダンス施設を設ける佐野常民記念館の展望テラスから三重津海軍所跡の説明を受けた。委員からは「発掘調査は現在も続いている。最新の情報を展示に反映させていく必要がある」といった意見が出ていた。

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