オープンから約1年2カ月で来館者が5万人を超えた多久市児童センター。子どもたちの元気な声が響く=多久市北多久町

来館5万人目の吉田聡真くんと母の充子さん=多久市児童センター

 昨年4月に開館した佐賀県多久市児童センター「あじさい」(北多久町)の来館者が5日、5万人を突破した。学校統合で2013年に閉校した多久北部小跡を改修し、近くの児童館や子育て支援センターを移設。外部の専門スタッフと連携して育児相談や発達障害児の療育にも取り組む。市内外の乳幼児やその保護者を中心に、年間2万人の当初目標を大きく上回る親子が利用している。

 初年度の来館者数は4万2627人。1日平均100以上が訪れ、夏休み期間中は200人近くになる。子どもの泣き叫びや排せつ指導、離乳に関する相談などが目立ち、荒瀬弘之センター長は核家族化が進み、身近に相談相手がいない保護者が増えていると指摘。「施設が新しく、一体となった相談・支援体制が利用者の安心につながっているようだ」と話す。

 鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積3千平方メートル。国が返済の7割を肩代わりする過疎債などを活用し、市が4億9千万円をかけて整備した。支援センターは佐賀女子短大、療育は発達臨床心理士による相談支援所「アナザープラネット」(武雄市)が運営し、施設全体で十数人のスタッフが常駐している。

 会員制交流サイト(SNS)の口コミなどで利用するようになった人も多く、市外在住者が半数近くを占める。江北町から1歳の子どもと訪れた女性(31)は「知人の紹介がきっかけ。施設が広くて雨の日も思いっきり遊ばせられるし、新しいママ友もできる」と魅力を語る。

 5万人目は、西多久町から来た1歳の吉田聡真くん。月1回程度利用するという母充子さん(39)と来館し、渕上哲也副市長から手作りのメダルと記念品を受け取った。

 開館時間は午前9時~午後6時。月曜休館。会員同士で一時預かりなどを有料で請け負うファミリーサポート事業も展開している。

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