佐賀市久保泉町川久保の残土置き場から山口県下関市の男女2人の遺体が見つかった事件で、殺人罪などに問われた被告=神埼市神埼町=の裁判員裁判の第2回公判が5日、佐賀地裁(吉井広幸裁判長)であった。検察側は証拠調べで発掘された軽乗用車や遺体の状況を明らかにした。一方、弁護側は犯行に使ったとされる重機を巡り質問を重ねた。

 警察の検証調書などによると、2人が乗っていたとされる軽乗用車は屋根を下にし、深さ3・6メートルのところに埋まっていた。ドアに押し込まれた跡があるなど全体的に損傷がみられた。女性は運転席にシートベルトで固定された状態で見つかった。男性は車外の深さ3~4メートルにうつぶせの状態で埋まっていたという。

 捜査関係者への証人尋問では、弁護側が油圧ショベルのアーム先端に取り付けられたとされるバケットの質問を重ねた。事件発生から検証までの間に他に使用されたかどうかの問いに、捜査関係者は「覚えていない」と述べ、バケットにあった15カ所の擦過傷が付いた時期も分からないとした。検察側の冒頭陳述ではバケットで車を攻撃したとしているが、弁護側はバケットの傷に付いた塗料が軽乗用車の黒ではなく、青色であることも強調した。

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