介護人材の確保に向け、県が作成した小中高生向けの冊子とDVD=佐賀県庁

 高齢化が進み佐賀県内で将来的に介護人材が不足することを見据え、県は小中高校生への啓発事業を始めた。介護現場で働く人の姿や声をまとめた冊子とDVDを作って県内全ての学校に6月中に配布し、進路の一つに選ばれるようにやりがいや魅力を伝える。

 小学生向けの冊子ではイラストを使い、食事や入浴など介護の仕事が多岐にわたることを紹介している。職業として介護福祉士だけでなく作業療法士や管理栄養士を挙げ、それぞれの役割を説明している。

 中高生向けの冊子やDVDでは、実際に現場で働く人々にインタビューし、「人とふれあい、その方の人生に寄りそえる仕事」「『できるようになった』と笑顔で話してもらえると、こちらもうれしい」などと生の言葉を紹介している。冊子とDVD作りの事業費は2200万円。

 県は、団塊の世代が高齢者になる2025年に、約600人の介護人材が県内で不足すると推計している。16年度の介護労働実態調査では県内事業所の53.6%が「人材不足を感じている」と回答している。

 県内の介護福祉士養成校では近年、入学者数が減少傾向にあり、17年度は定員の5割程度にとどまったという。県長寿社会課は「供給が追いつかないほどの需要の伸びが予想される。授業や進路相談で活用してもらい、介護を志す人が増えてくれれば」と話す。

 啓発は17~19年度の3カ年で計画し、一般向けの冊子もまとめる。

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