今回、保存修理事業の対象となった「朱塗りの楼門」と「三の鳥居および石橋」。いずれも国重要文化財=佐賀市の与賀神社

国重要文化財「朱塗りの楼門」の前に立つ、宮司の中村良信さん=佐賀市の与賀神社

 佐賀市の与賀神社にある国重要文化財「朱塗りの楼門」と「三の鳥居および石橋」の保存修理事業が始まる。国(文化庁)と県、市が計画、今月から耐震性などを調査し、2019年2月から修復工事に入る。来年秋ごろに終了する見込み。

 楼門は、鍋島家と血縁のある太宰少弐(しょうに)政資(まさすけ)が現在の佐賀市に与賀城を築いた1482年ごろ建立したと考えられ、県内で最も古い木造建築物の一つ。塗装や屋根の銅板、傷んだ柱などの保存修理をし、楼門内の随神2体も修繕する。1975年の丹塗りの修復以来、43年ぶりの修復となる。

 笠木に特徴のある「肥前鳥居」は1603年に建てられた。コケを取り除き、上部の石材の接合部のずれを整える。1606年建立の石橋は、高欄や擬宝珠(ぎぼし)の修復を行う。擬宝珠には徳川家康への感謝として刻まれたとされる「萬歳橋」の銘がある。

 鳥居と石橋はいずれも国重要文化財に指定された1970年以来、48年ぶりの修復となる。

 保存修理事業費は6300万円を見込む。同神社が6分の1を負担し、残りは国と県、市が助成する。

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