幕末明治の煎茶について講演する高取友仙窟さん=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 幕末、明治期の煎茶にスポットを当てた講演会が3日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開かれた。売茶流家元の高取友仙窟さん(名古屋市)が、煎茶の文化や道具の移り変わりなどについて解説した。

 高取さんは、煎茶の席で青銅器を模した道具が使われることについて、日本の文人が「周」の時代など中国古代へのあこがれを持ったことがルーツであるなどと説明。煎茶道の祖とされる高遊外売茶翁に関する資料や、ユニークな形をした急須などの道具をスクリーンに映し出しながら、煎茶の歴史や流行、当時の人の美意識を紹介した。

 国内の茶道人口は減少する一方、優れた煎茶の道具が投資目的で海外に流出している現状にも触れ、「文化活動を守っていかないとモノが残らなくなる」と危機感を示した。

 講演会は鍋島家の支藩や親族の子孫らでつくる「鍋島家ゆかりの会」(鍋島英幸会長)が明治維新150年記念として開催。講演に先立ち、会場には煎茶席も設けられた。

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