泉源掘削作業時の現場=唐津シーサイドホテル西側

天然温泉を備えることになった唐津シーサイドホテル。西館(奥)の全面改修に続き、新東館(手前)の基礎工事に入る=唐津市東唐津

 DHC唐津シーサイドホテル(佐賀県唐津市東唐津)が施設の全面改修、新築に合わせて進めてきた温泉掘削事業は、約1400メートルの地点で泉源に到達した。温泉は「高級スパリゾートホテル」として2019年11月末オープン予定の新東館の核施設となり、改修を終えた西館の3階展望大浴場を「唐津シーサイド温泉」として29日、先行開業する。

 温泉掘削は2016年4月、敷地西側で着手し、深度1394メートルで泉源に到達した。泉質は「ナトリウム塩化物強塩泉」、源泉温度は37・3度。通常の温泉効果に加え、塩分の殺菌力で皮膚炎や切り傷、やけどにも効能が期待されるという。

 湧出量は毎分200リットルで、掛け流しの湯量は確保しつつ、防菌のため60度まで加温する。まず西館の旧「しおさいの湯」で利用し、同時に低温サウナを高温サウナに変え、温泉との相乗効果を高める。日帰り温泉としても開放する。

 同ホテルは唐津市出身の吉田嘉明氏が代表取締役会長を務める化粧品・健康食品製造販売最大手ディーエイチシー(DHC、本社・東京)が15年5月、昭和グループから経営を譲受。老朽化した東館(8階建て)やレストラン・宴会棟の解体、新築をメーンに、全面リニューアルを進めている。

 同社広報部は「日本人、外国人観光客の動向を見ても温泉は必要不可欠な要素になっている」とし、「これで景勝地、豊富な食材、天然温泉と三要素がそろい、国内外からの集客力アップにつながる」と話す。

 全体工事は西館(7階、44室)のリニューアルに続いて、旧東館の解体を終えた。現在、新東館(地上8階、地下1階、客室95室)の建設に向け、基礎工事に入っている。新東館には温泉大浴場やスパを併設する計画で、九州を代表するリゾートホテルとして、外国人富裕層も視野にスケールアップを図る。

このエントリーをはてなブックマークに追加