遺体が遺棄された残土処理場。黄色いテープで囲われた場所から発見された。右上に見えるのは長崎自動車道=26日午後、佐賀市久保泉町川久保 編注

 佐賀市久保泉町の残土置き場から2遺体が見つかった死体遺棄事件。県警は現場を管理する産廃業者から事情を聞いているが、26日の会見では「詳細な内容は捜査にかかわる」として、明らかにしなかった。この残土置き場をめぐっては、以前の経営者による不法投棄や暴力団との関係など“黒い噂(うわさ)”が絶えず、地元住民も「怖くて近寄れない」という場所だった。                            

 県警によると、残土置き場で現場検証が始まったのは22日ごろ。すでにこれまでの捜査で遺体が埋められている場所をほぼ特定し、ピンポイントで掘り起こした。

 25日午前、1人の遺体の一部が発見され、同日午後に軽乗用車を確認。翌26日午後、周辺をさらに掘り起こしているともう1人の遺体も見つかった。遺体の一部はまだ見つかっておらず、27日以降も引き続き検証を行う方針だ。

 現場は長崎自動車道そばの山すそ。人通りは少なく、夜になると真っ暗になるが、数百メートル先には集落がある。県警が事件を発表した26日夕方には報道陣が詰め掛け、上空はヘリコプターも飛んで騒然となった。

 騒ぎを聞きつけて現場を訪れた近くの自営業の男性(42)は「死体が見つかったと聞いたので、やっぱりここだった」ともらした。

 住民らの話によると、残土置き場は1996年ごろ、市内の産廃業者が地主から土地を借りて始めた。経営者の男性は2001年、別の残土置き場に不法投棄したとして実刑判決を受け、収監直前に逃亡する騒ぎを起こした。

 地元の建設業者の一人は「暴力団絡みのうわさも絶えず、地元とのつきあいはほとんどなかった」と明かす。県警によると、産廃業者はこの1年の間に別の経営者となり、社名も変わっているという。

 近くの女性(69)は「被害者は地元の人じゃなかったけど、とても怖い事件。早く解決してほしい」と話した。

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