呼子大綱引で、力を込めて豊作をたぐり寄せた岡組の男衆=唐津市呼子町の三神社前

 420年の伝統がある佐賀県唐津市呼子町の国重要無形民俗文化財「呼子大綱引」は3日、大人綱があり、三神社前の通りで岡組と浜組の1200人が力比べをした。昨年はトラブルで痛み分けになったが、今年は岡組が1、2本目を連続で制し、2年越しで「豊作」をたぐり寄せた。

 2300人の観衆が見守る中、「岡組が勝てば豊作」「浜組が勝てば大漁」の言い伝えをかけた3本勝負は熱を帯びた。長さ200メートルの大綱の「ミト」と呼ばれる中心付近では、男衆が力水を浴びながら采配を振るい、「せーの」「ヨイサー」と息を合わせた。

 昨年は1勝1敗でもつれたところで数人の小競り合いが起き、中止を余儀なくされた。岡組頭の平川英樹さん(48)は「去年のもやもやを吹っ切って、すっきりした」と笑みを浮かべた。昨年を挟み、3回連続で岡組の勝利となった。

 呼子大綱引は、豊臣秀吉が名護屋城に陣を構えたころ、士気を鼓舞しようと、加藤清正と福島正則の両陣営を東西に分け、軍船のとも綱を引かせたのが始まりとされる。

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