蛤水道沿いを散策する参加者=吉野ヶ里町の蛤岳

 「佐賀の治水の神様」として知られる成富兵庫茂安(1560~1634年)が築いた吉野ヶ里町の蛤(はまぐり)水道を巡るウオーキングイベントが2日、開かれた。町内外から約30人が参加し、豊かな自然を満喫しながら江戸時代初期の大がかりな利水開発を学んだ。

 参加者は山あいの約1・3キロの水路沿いを散策し、福岡県側に流れていた川の水を佐賀県側に引いた経緯や、余分な水は福岡県側へ戻していた仕組みなどの説明を受けた。山野草や鳥の鳴き声も楽しみ、「当時は山の中で石を運ぶのも大変だったはずなのに、水路を築いたのはすごい」「緑に囲まれて心地よい」などと感想を語った。

 まちづくり団体「吉野ヶ里みらい会議」の主催で、今回で10回目。同会議の西村一守さん(69)は「蛤水道は今が散策シーズン。明治維新150年と合わせて成富兵庫茂安の業績を見つめ直す機会になれば」と話した。 

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