八木信一郎さん

 小城市の景色に心を打たれ、描きためた風景画12点を並べる。「館長の水彩日記展」と題し、開館当初から運営を担う同市のゆめぷらっと小城に展示。「あたたかく、包み込んでくれるような存在」という天山(標高1046メートル)を背景に、季節によって表情を変える佐賀平野と有明海を淡く、優しい色で切り取っている。

 佐賀高美術部出身。卒業後は一切、絵を描かず、40代半ばで再び絵筆を執るまで20年以上のブランクがあった。

 創作を再開したきっかけは、子どもの絵日記指導。小学生だった次女と一緒にスケッチを始めて以来、美しい風景に感動し、夢中で画板に向き合った高校時代を思い出した。

 この間、描いた絵は2千枚以上。海外旅行の際にも画材を欠かさず持参する。佐賀市の民間企業を定年退職し、2016年に館長になってからは天山を中心にスケッチ。休日には、山が最も映える場所を探して車を走らせる。

 「館長のわがまま企画。うまい、下手は問わないで」と自嘲するものの、「ほっとする」「家に飾りたい」。観覧者からはこんな声も聞かれる。14日まで、観覧無料。

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