任期満了に伴う7月の佐賀県東松浦郡玄海町長選に向けて今月、2人の立候補予定者が事務所を設け、臨戦態勢が整ってきた。現職の後継候補で町議の脇山伸太郎氏(61)=諸浦=と、前回に続いて挑む元町議の中山敏夫氏(63)=今村=が選挙戦への準備を進めている。九州電力玄海原発が立地し、佐賀県の原子力行政に影響を及ぼす自治体の首長選だけに、両陣営の動きに関心が集まっている。

 脇山氏は6日に新田地区で事務所開きに臨み「生まれ育ったこの町を、住んでよかったと言える元気な町にしたい」と決意を示した。応援に駆け付けた岸本英雄町長は、人口維持や担い手不足が深刻な1次産業を念頭に「私がやり残したことに新たな発想で取り組んで」とエールを送った。

 中山氏は30日、家族が経営する今村地区の青果店に事務所を開いた。「今のままじゃいかん。魅力ある町にするために力を注ぎたい」と主張し、町政の刷新を訴えていく姿勢を示した。前町長の寺田司氏らがあいさつし、「心を一つにして町民主体の町をつくろう」と参加者に呼び掛けた。

 それぞれ、施策をまとめた資料や後援会の名簿づくりを進めている。町議の対応は分かれ、事務所開きでは脇山氏側に5人、中山氏側には4人が参加した。

 玄海原発は4号機の再稼働や1号機の本格的な廃炉作業、2号機の存廃の判断が控えている。原発に関して脇山氏は「容認」の姿勢を示し、中山氏は「共存共栄」を掲げており、大きな違いは見せていない。

 町長選は7月24日告示、29日投開票の日程で実施される。選挙人名簿登録者数は3月1日現在で4820人(男2441人、女2379人)。

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