桟橋からウナギの稚魚を放流する下筑後川漁協の組合員=みやき町江口の筑後川

 絶滅危惧種に指定されているニホンウナギを守ろうと、稚魚の放流が29日、佐賀県や福岡県の筑後川水系7カ所であった。下筑後川漁協(原口勝良組合長、約160人)の組合員12人が、大きく育つことを願いながら稚魚を放った。

 放流は、年々漁獲量が減っているニホンウナギの資源を確保し、組合員の生活を守ろうと約30年前から実施。この日は筑後川のほか、宝満川、寒水川など5河川で、鹿児島県の養鰻業者から購入した稚魚215キロ、約7千匹を放流した。

 みやき町江口の北茂安体育館そばの筑後川では、組合員が桟橋から、生後5カ月で20~30センチに育った稚魚を「大きくなって戻ってこいよ」などと声をかけながら放流。稚魚は体をくねらせながら泳ぎ、川の中に消えていった。3~4年で生魚になるという。

 同漁協のウナギの漁獲は最盛期の10分の1ほどまで減っており、漁獲量は年間1トン弱。江上昌弘増殖委員長は「放流しなければウナギはほとんど取れない。組合員の生活を守るためにも続けていきたい」と話した。

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