斎藤健農相は29日の閣議後会見で、国営諫早湾干拓事業の開門を巡る訴訟の福岡高裁での和解協議が事実上決裂したのを受け、「7月30日の判決言い渡しに至るまで、和解の可能性が見いだせるよう真摯(しんしに対応していきたい」との見解を示した。

 福岡高裁は28日の和解協議に開門派の漁業者側が出席しなかったことから、次回の協議日程を設定せず、和解協議を事実上打ち切った。斎藤農相は開門派の欠席について「非常に残念に思う」と強調、改めて昨年4月の農相談話に基づき、開門によらない基金による和解を目指し、判決が言い渡されるまで可能性を探る考えを示した。

 開門しない前提の和解協議が開門派と国の溝を深める結果になったのではないかとの指摘に対し、斎藤農相は「高裁や漁業団体の決断も踏まえて進んできている。溝が広がったと捉えていない」と述べた。(栗林賢)

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