佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画に関し、小野寺五典防衛相は29日の閣議後会見で、神埼市の住宅に陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した2月5日の事故以降、中断していた佐賀県との交渉を再開する考えを示した。28日の事故調査中間報告で原因がほぼ特定できたとして「(事故以前に)県から要請があったオスプレイの安全性を含めた説明をしていきたい」と述べた。

 中間報告は、ヘリの主回転翼の羽根を固定する「メインローターヘッド」内部の金属製ボルトが破断したことが原因とした。小野寺氏は「パイロットの操縦の問題というよりも機材の問題」と捉え、地元への安全性の説明は一定できているとの認識を示した。

 なぜボルトが破断したのか調査を続けるが、小野寺氏は「かなり時間をかけてやるべき問題」と話し、最終報告を待たずに交渉を再開する方針を明らかにした。まずはオスプレイの安全性を説明する意向を示し、「現地との調整になる。どのようなタイミングで誰が行くか、省内で検討していると思う」と説明した。

 計画を巡っては、昨年7月に県議会が計画の受け入れを県に求める決議をし、山口祥義知事も前向きな姿勢を示していた。その後、オスプレイのトラブルが相次ぎ、県が防衛省に安全性の説明を求めていたさなか、神埼市で陸自ヘリ墜落事故が発生した。小野寺氏は「配備の話をする段階にない」とし、山口知事も「まずは事故原因の調査と再発防止策を聞く」と述べるなど交渉は中断していた。

 陸自に配備されるオスプレイ17機中、最初の5機は今年秋にも米国から納入される。政府は陸自木更津駐屯地(千葉県)に暫定配備する方向で検討している。

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