度重なるけがにも屈せず、マスターズ陸上で次々と年代別の日本記録を樹立している岩永義次さん=有田町の歴史と文化の森公園

日本記録を打ち立てた大会の賞状を手にする岩永義次さん

有田町 マスターズ陸上競技のトラック長距離種目で五つのアジア・日本記録を持つ“鉄人”岩永義次さん(57)=有田町=が、ロードレースでも日本記録を樹立した。10キロの男子M55(55~60歳)クラスで、従来の記録を1分10秒縮める33分29秒をたたき出した。度重なるけがにも屈せず「新たな記録をつくりたい」と挑戦を続ける。

 岩永さんは実業団時代、北京国際マラソンや、日本代表で世界クロスカントリー選手権に出場。33歳で故郷に戻り、社会福祉施設職員の傍ら競技を続け、県内一周駅伝などで活躍している。

 マスターズ陸上ではトラック種目のM50(50~54歳)、M55の各3千メートルと5千メートル、M50の1万メートルの五つのアジア・日本記録を保持。昨年11月にはM55の5千メートルで自らの記録を更新した。ロードレースでも記録を狙い、今年3月の歌垣の郷ロードレース大会の10キロで日本記録で優勝、4月に日本マスターズ陸上競技連合の認定を受けた。

 「状態がよければもっといい記録が望めた」というように、競技生活はけがとの闘いだった。実業団時代に膝の手術を5回受け、51~54歳は脚の付け根や股関節に激しい痛みが生じるグロインペイン症候群や膝の半月板損傷で走れない時期もあった。

 しかし、「若手が少ない西松浦郡の中堅・ベテラン選手のけん引役になれれば」との思いや、同世代や病気に苦しむ人から「元気がもらえる」と応援されることが、競技を続ける原動力になっているという。

 次に目標とするのは、M55クラス1万メートルのアジア・日本記録。現記録は54分台で、「ロードではそれより早い53分台だったので達成できるのでは」と意欲を見せている。(古賀真理子)

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