虹の松原に向け、薬剤を散布するヘリコプター=ホテル&リゾートSAGA―KARATSU(旧・唐津ロイヤルホテル)屋上から撮影

 唐津市の虹の松原を松くい虫の被害から守るため、佐賀県と国の佐賀森林管理署が29日早朝、薬剤の空中散布を実施した。ヘリコプター2機が約1時間かけ、松原上を低空飛行し、薬剤を噴射した。

 午前5時すぎ、夜明けとともに実施本部を設置した松浦川運動広場から飛び立った。薬剤は松を枯らす線虫・マツノザイセンチュウの“運び屋”となるカミキリ虫の駆除に効果があり、1ヘクタール当たり30リットルを散布した。

 ヘリコプターは薬剤を補給するため、離着陸を繰り返し、2機で計11回のフライトで国有林142・9ヘクタール(残りの65ヘクタールは地上散布)をカバーした。散布中、松原内の県道347号は通行止めだった。このほか、相賀と七ツ釜の計18ヘクタールの民有林でも実施した。

 虹の松原は防風、防潮の公益的機能に加え、景観上でも優れ、国の特別名勝に指定されている。大事な松原を残すため、空中散布は地元の理解を得ながら、1973年から続いている。

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