安倍政権の今後の行方などを説明する中北浩爾氏=佐賀市与賀町のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀新聞社が主催する佐賀政経懇話会が29日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。一橋大学大学院社会学研究科教授の中北浩爾氏が「今後の政局と安倍政権の行方」と題して講演し、「安倍1強」と呼ばれる国政の状況と展望を解説した。

 中北氏は、安倍晋三首相と小泉純一郎元首相の政治手法を比較して説明。小泉氏が派閥抗争など自民党内で争ったのに対し、安倍氏は党内融和を図りつつ野党のリベラル勢力と対立している構図を挙げ、「無党派層を重視した小泉氏は不安定だったが、安倍氏は5回の国政選挙で安定して勝ち続けている」と強調した。

 政権交代に関しては、自民党の支持基盤が地方議員の減少や業界団体の衰退などで脆弱(ぜいじゃく)化している傾向を示し、「現状では実現は難しいが、野党の結束と無党派層の追い風の条件が整えばないとはいえない」と述べた。与野党一騎打ちとなっている今回の新潟県知事選は、今後の安倍政権の動向に影響を与えることも指摘した。

 中北氏は、30日に武雄市の武雄センチュリーホテルで開く佐賀西部政経セミナーでも講演する。

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