奈那さんの等身大パネルの横で講演する浜崎満治さん=佐賀市の県警本部

浜崎さんの講演を聴く県警や県の関係者ら=佐賀市の県警本部

連絡協議会で講演する浜崎満治さん=佐賀市の県警本部

 犯罪被害者やその遺族を支援する連絡協議会(VS会議)が28日、佐賀市の佐賀県警本部で開かれた。交通事故で娘を亡くした大分県宇佐市の浜崎満治さん(56)が講演し、被害者や遺族の心情への理解、支援の重要性を訴えた。

 当時高校1年生だった浜崎さんの長女、奈那さんは2007年10月、学校から自転車で帰宅途中、脇見運転をしていたトラックに後からはねられ、2日後に亡くなった。浜崎さんは「心が悲しみで固まった。(奈那さんが亡くなるまでの2日間は)食べることや寝ることにも罪悪感を抱いた」と振り返った。

 当時は「被害者支援」の言葉自体が浸透しておらず、どこに何を言っていいのかも分からないまま、警察官や弁護士の言葉に傷つくなど苦労したとも明かした。現在は支援団体の充実などから「支援の輪は広がりつつある」と話した上で「時間がたつほどに(被害者や遺族の)悲しみは深くなる。遺族の中には、離婚をしたり被害者の後を追ったりする人もいる。人が人の命を奪わないような社会にしてほしい」と訴えた。

 協議会には県警や県の関係者など18団体約40人が出席。昨年度の活動結果や本年度の計画を報告した。

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