自分たちで作った椅子を寄贈する佐賀工業高校の生徒と、徴古館の藤口悦子副館長(中央)=佐賀市の徴古館

 「10年先もゆったりと座ってほしい」。そんな思いを込めて、佐賀工業高校の生徒8人が28日、作成したベンチ式椅子2脚を徴古館に寄贈した。生徒たちが屋外の入口付近に設置した。

 椅子を製作したのは、「建築デザイン部」の2年生8人。初めて2年生だけで作ったという椅子は、横150センチ、奥行き50センチ、高さは座りやすさを考慮し40センチとした。杉材を使ったこげ茶色の座椅子と赤みがかった茶色の脚は、徴古館の景観に合うよう色を選んだ。脚には鍋島家の家紋・杏葉紋(ぎょうようもん)を表現した鋳物がある。10年以上の耐久性があるという。

 製作には約1カ月を要した。部員の堀蓮樹さん(16)は「ねじが見えないように注意した。椅子の下にもぐって作業するのが大変だった」と苦労した点を話した。

 寄贈は、昨年県で行われたふるさとに関する学習コンクールで、同館の職員が生徒の相談に応じてくれたり、資料を借してもらったことに対するお礼という。

 徴古館の藤口悦子副館長は、椅子の寄贈に感謝を述べ、「生徒の技術力が地域貢献につながっている。今後も技術を磨いて」とエールを送った。

このエントリーをはてなブックマークに追加