依存症の克服に関係性の重要性を訴えるヘルスプロモーション推進センターの岩室紳也代表医師=佐賀市の佐賀大鍋島キャンパス

 インターネットやセックス、薬物などさまざまなモノへの依存について考える講演会が27日、佐賀市の佐賀大鍋島キャンパスであった。ヘルスプロモーション推進センターの代表医師・岩室伸也さんが「依存症の反対は?」と題する講演で、「依存症の反対はしらふじゃない。つながりであり、絆」と語った。

 岩室さんは自身がダイエットに成功した経験を引き合いに、「誰かとつながり、心に響く経験がないとダイエットはできない」と指摘。さまざまな依存からの脱却にも共通することとして「関わり、つながり、支え続ける環境と複数の居場所が大切」と訴えた。

 その上で、自身が相談で関わっている性、心、薬物、ネットの四つの問題についても一つ一つ説明。そのうち薬物依存については、患者の男性が楽に通院できるようにと別の病院を紹介した経験を「大失敗だった」と振り返った。男性はその後再び薬物を使って逮捕され、「せっかく私につながってきたのに、来なくていいよと言ったのと同じ。会って話せばそれだけで良かった」と関係性の大切さを強調した。

 同キャンパスのキャンパス祭と同時に開かれた「第4回AIDS文化フォーラムin佐賀」の一環で開かれ、学生らが聴講した。

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