撤去されるアーケードの下でビアガーデンを開き、別れを惜しむ市民=平成21年5月27日、佐賀市の呉服元町 

 老朽化のため撤去されることになった佐賀市の呉服元町アーケードで、ビアガーデンが開かれた。中心市街地の飲食店約40店が協力。翌日から始まる撤去工事を前に、市民がビール片手にアーケードの思い出を語り合った。

 同アーケードは昭和38(1963)年に完成し、呉服元町のシンボルとして親しまれてきた。会場の656広場では、開始直後から会社員や商店主らが訪れ、約150席がほぼ満席に。昭和40年代まで同町で布地店を経営していた男性は「ここで商いするのが皆の夢だった。アーケードがなくなるのは本当に寂しい」と感慨深げに話した。

 アーケードは高度経済成長期に、県内各地に設置され、中心市街地のにぎわいを創出した。平成になると、郊外型大型店の増加のあおりを受けて、商店街への人出は減少した。老朽化を契機に、伊万里市の「本町名店街」や唐津市呉服町などでもアーケードは姿を消した。(新元号まであと339日)

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