佐賀牛の販売店舗を視察するマカオの料理人やバイヤー=佐賀市久保泉町のJAグループ佐賀直営ミート工房夢きら・ら

 佐賀牛を中心とした佐賀県産品の輸出促進につなげようと、県やJAなどでつくる県農林水産物等輸出促進協議会は、マカオの流通関係者を初めて県内に招いた。マカオへの佐賀牛の本格的な輸出は2017年度に始まったばかりで、新たな海外市場の開拓に力を入れる。

 来日したのは料理人やバイヤーら10人。21~25日に県内の食肉処理施設や加工施設、佐賀牛レストラン、酒蔵などを巡り、福岡食肉市場も視察した。22日には佐賀市久保泉町のJAさがミートセンターで工場内を見学した後、JAさが畜産部技術参与の立野利宗さん(70)から佐賀牛の現状について説明を受けた。

 立野さんは、BMS(脂肪交雑)7以上が認められる佐賀牛の発生率が58%と他産地より高いことや、肥育農家が出荷するまでの約20カ月間に、1頭あたり約5トンの配合飼料が必要なことなどを説明。「農家が品質アップに努力してきた。高品質の牛を安定的に供給できる点ではどこの産地にも負けない」と語った。

 マカオ在住約10年で、ホテルの日本料理店総料理長の中村博文さん(50)は「佐賀牛はマーブリング(霜降り)がきれいで、現地での評判もいい。佐賀牛のコース料理を出すことを計画している」と語った。

 JAさがによると、17年度の佐賀牛の輸出実績は約57・2トン。香港が約34・6トンと最も多く、シンガポール(約6・3トン)、アメリカ(約6・2トン)の順で続く。マカオは約1・7トンだった。

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