勾玉作りの説明をするスタッフ

勾玉作りセット

 吉野ケ里公園の一番人気の体験は「勾玉(まがたま)作り」です。ゴールデンウイークも大勢の方が体験され、今は修学旅行や社会科見学の6年生を中心として、連日勾玉作りが行われています。

 勾玉の「勾」には「カギ型に曲がる」や「傾く」の意味があり、日本書紀では「曲玉」と書かれていますので、あの独特なカーブが大切なようです。古事記で最初に勾玉が登場するシーンは、高天原で天照大御神が須佐之男命と対峙(たいじ)した時です。須佐之男命が高天原に登って来た時、天照大御神は戦いが始まると誤解し、武装しました。まず髪を解いて、男性の髪型である御髪(みづら)を結い、その髪に勾玉やたくさんの玉を飾り、弓と大量の矢を持ち、四股を踏むように、地面を踏みならしました。勾玉は装飾よりも、身を守るための物の要素が濃いのかもしれません。その後も勾玉は古事記の中では、重要なシーンに度々登場します。

 子どもたちの勾玉は、1時間前まではいわゆる「石」でしたが、今は「勾玉」という名前になりました。日本の神様の持ち物と同じ名前をもらえた石たちもきっと喜んでいることでしょう。自分の勾玉、大切にしてもらいたいと思います。(福田幸夫・吉野ヶ里ガイド)

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