イオン上峰店を訪れる買い物客=22日午前、三養基郡上峰町

 イオン上峰店が三養基郡上峰町から来年2月末に撤退することについて、イオン九州(福岡市)は22日、全従業員148人の雇用を確保する方針を明らかにした。跡地の活用については「未定」と説明している。

 イオン九州によると、現在の従業員は社員21人、パート118人、アルバイト9人。異動希望を聞いた上で、閉店後、イオン九州が展開する近隣の店舗へ配置換えをするという。

 18日の取締役会で閉店を決定した後、店長や人事担当者を通じて従業員に説明した。テナント27店に対しては文書で通知した。

 イオン九州は上峰店の売上高の推移は明らかにしていないが、「顧客のニーズが多様化し、現在の店舗構成では対応できなくなっていた。建物の老朽化に加え、近隣に競合店ができるなど商業環境の変化も要因」と撤退の理由を説明した。

 上峰町によると、町内に住民票がある従業員は34人に上る。町は商工会や議会と情報を共有し、雇用面など従業員の今後の対策を講じていく。イオン上峰店は町の中心市街地に位置しており、町は関係団体と連携しながら周辺を含めた跡地活用策も検討する。

 イオン上峰店の前身は「上峰サティ」で、1995年3月に開業した。当時は専門店57店に映画館も備え、30代のファミリー層の支持をつかんだ。その後、佐賀市や久留米市、筑紫野市などの商圏内に大型商業施設が相次いで進出、さらに半径300メートル以内にドラッグストアや大型ディスカウントストアが出店し、苦戦を強いられていた。

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