松尾建設が開発した節電システム。生産体制を確立し、九州全体に販売網を拡大している=佐賀市の同社新本店

 松尾建設(本店佐賀市、松尾哲吾社長)は、電気使用量を減らす独自の節電システムを開発し、九州電力グループのニシム電子工業(福岡県)、リコーの大手販売店が集まって立ち上げたウィズ・ウィング(佐賀市)とライセンス契約を締結した。製造の体制や販売網を確立し、節電と二酸化炭素削減につながる地球環境に優しい技術を九州から全国に広げていく。

 同システムは、エアコンの利用実績などから電気の使用量を瞬時に検出し、あらかじめ設定した最大使用量を超えないようにAIを活用して空調機器をコントロールする。電気の基本料金は30分間の最大電力値を基準に決まり、向こう1年間引き継がれる仕組みのため、このシステムを導入することで基本料金が抑制され使用料金も減らすことができ、空調電力料金の約30%の節電効果があるという。

 価格は工事費など約300万円からで、リースも提案していく。ニシム電子工業が製造し、全体の統括や管理をウィズ・ウイングが担う。販売は佐賀県内は佐賀リコピーサービス、県外はオーニシ(福岡県)、金剛(熊本県)、マゴオリ(長崎県)などリコーの大手販売代理店が担当する。

 松尾建設は新本店に次世代の新型建材CLT(直交集成材)を活用するなど環境に優しい建築に力を入れている。開発に携わった担当者は「官公庁、工場、病院、企業ビルに導入してほしい」と既存建築への活用を期待している。

 また、この装置を応用して、自家消費用太陽光発電制御技術を新たに開発し特許を申請している。

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