社会見学に訪れていた有田中部小4年生の前田はるなさんから花束を贈られ、感激の面持ちで一緒にカメラにポーズをとるサッチャー前英国首相=県庁県民ホール(資料・佐賀市・1996年・平成8年5月23日)

 英国の首相を11年間務め、強い指導力と反共姿勢から「鉄の女」と評されたマーガレット・サッチャーさんが、佐賀県内を訪れた。国際政治のひのき舞台で活躍した外国宰相経験者の来県は初めて。佐賀市内で講演したほか、佐賀玉屋で柿右衛門展を鑑賞し、高校生とも交流した。

 佐賀市の致遠館高で開かれた交流会で、サッチャーさんは高校生の質問に、分かりやすいように一語一語はっきりと発音して回答。最後には「みなさんの質問も的を射ていて、とても楽しかった」と話し、一人1人と握手を交わした。「鉄の女」のにこやかな対応に、生徒は「気さくで優しかった」「退任されたからか、ソフトな感じを受けた」などの声が出ていた。

 県や佐賀新聞社など7団体で組織する実行委員会が、県民に国際視野を広げる機会を提供しようと招いた。翌年にはロンドンにサッチャーさんを訪ねる「再会ツアー」も行われ、交流を温めた。サッチャーさんは2013年4月、87歳で亡くなった。

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