鳥栖は失点の多さが目立ったが、第14節・浦和戦で今季初の無失点を達成した=5月13日、埼玉スタジアム2002

 サッカー・J1リーグは全日程のほぼ半分となる15試合を終え、ワールドカップ(W杯)ロシア大会のための中断期間に入った。サガン鳥栖は3勝4分け8敗(勝ち点13)で18チーム中17位。J1参戦後ワーストの7連敗を喫するなど苦しんだが、ここ3試合負けなしと復調の兆しを見せている。後半戦の一気の巻き返しでまずは降格圏から脱出したい。

■勝負どころで失点→陣形バランス重視

 昨季の主力がほとんど残り、第5節まで2勝2分け1敗と上々の滑り出しだったが、4月に入ってエースのイバルボや趙東建(チョ・ドンゴン)ら攻撃陣が相次いで離脱。攻守の歯車がかみ合わず、第6~12節は一つも勝てなかった。

 7連敗のうち5試合は悔しい1点差負け。前半をゼロで抑えながら後半勝負どころでの失点が目立った。攻撃が単調に終わってDF陣がラインを上げきる前に反撃を食らい、間延びして生じたスペースを突かれる悪循環が続いた。

 そのため、チームは守り重視の5バックを敷くなど陣形を工夫。J1トップの走力を誇るMF高橋義を先発に定着させ、バランスを重視した。けが人も徐々に復帰し、第14節・浦和戦、第15節・FC東京戦と続けて無失点を達成。主将のDF吉田は「一人一人が粘り強く守れるようになってきた」と手応えを語る。

■物足りない攻撃陣→イバルボ先発復帰 

 反転攻勢には攻撃力アップも必要だ。総得点14はJ1で3番目に少なく、FW小野、MF安庸佑(アン・ヨンウ)ら6人が2得点ずつ。上位を快走する広島、FC東京に絶対的エースがいるのとは対照的だった。ただ、中断前最後の試合となった20日のFC東京戦でイバルボが9試合ぶりに先発に復帰。要所で抜群のキープ力やドリブル突破を見せ、後半戦の躍進を予感させた。

 連敗中に苦しみ抜いたことで「チームの一体感は高まった」と選手たちは口をそろえる。3-1で勝利した第13節・清水戦以降、ルヴァン杯を含めて5試合負けなしで、ここで中断となるのがもったいない気もする。

 リーグ戦再開は2カ月後の7月18日。全試合先発出場を続けるMF原川は「苦しい時期があったてよかったと思えるような戦いにしていかないといけない」とチーム一丸の巻き返しを誓う。

このエントリーをはてなブックマークに追加