浄水施設が撤去された「弾正丸」(手前)=唐津市鎮西町の名護屋城跡

 佐賀県唐津市鎮西町の国特別史跡、名護屋城跡南西部の「弾正丸(だんじょうまる)」一帯に残っていた古い浄水施設が撤去された。「幻の城」のスケール感をさらに実感できるようになり、27日に開く史跡探訪会のコースに組み込んだ。

 浄水施設は昭和30年代に建てられ、半地下のコンクリート製貯水槽や浄水池、配水池のほか、高さ約5メートルのろ過用タンクが2基、使用停止後もそのままになっていた。史跡保存と景観上、課題となっていて、今年3月、撤去が完了した。

 「弾正丸」は豊臣秀吉の有力家臣、浅野弾正長政が居住していたところで、厳重に守りを固めた虎口(城の入り口)が構築されている。同館学芸課は「(施設の撤去で)見晴らしが良くなり、空間的な構造や石垣の形状を把握しやすくなった」と話す。

 探訪会では城跡北側の水手通路で新たに見つかった石組み側溝も見学し、CGに音声を加えた案内タブレットを用意。調査と活用の最新状況を体験できる。

 参加は午前10時から茶苑「海月」で受け付け、午前10時半から正午まで1・8キロのコースを回る。資料代300円。事前申し込み不要。電話0955(82)4906。

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