イノシシがわなに近づく様子を自動で撮影した写真(太田さん提供)

 イノシシを捕獲する「箱わな」の製造に取り組む嬉野市の太田政信さん(29)が、IOTカメラを活用した捕獲作戦を始めている。動物が近づくと自動で撮影するカメラを箱わなの近くに設置し、画像データをウェブ上に転送する仕組み。捕獲状況などをつぶさに確認することで、見回りの負担を軽減、イノシシの習性の把握にも役立てる。

 太田さんは、昨年の夏ごろから、箱わなの近くにある木に小型カメラをくくりつけ、試験的に運用してきた。動物などが近づくと自動で写真を撮影し、日時が入った画像データを専用のウェブ上に転送する。これまで約1000枚の撮影に成功、タヌキなど小動物が映り込む写真もあったという。

 箱わなは、カラスやアライグマなどが餌を食べるケースも多く、実際にイノシシがわなまで近づいているか、把握が難しかった。また、イノシシは警戒心が強く、餌を置いても箱わなの奥まで入ってこないため、餌の位置を少しずつ奥に変えて誘導していた。カメラを設置することで、イノシシが箱わなに近づく時間帯や場所の傾向、イノシシの数などを分析し、効率的な餌の補充や捕獲につなげる。

 また、太田さんはクラウドファンディングを通じて協力者を募っている。出資者への特典はイノシシ肉などのほか、狩猟に興味を持ってほしいといった思いから、箱わなのオーナー権や画像データへのログイン権もある。

 太田さんは「イノシシの狩猟を効率的にやっていく傍ら、狩猟の魅力も発信していきたい」と意欲を見せている。

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