原爆投下の是非についてそれぞれの意見を交換する生徒たち=佐賀市の城北中

 教育現場で新聞を活用するNIE(教育に新聞を)実践指定校の城北中(佐賀市、加藤吾郎校長)で18日、戦争について考えるディベートの授業があった。米国の歴史公園が、原爆投下による人的被害などの非人道的な側面を展示する方針を固めたことを報じた記事をきっかけに、太平洋戦争での米国による原爆投下について議論した。

 

 3年3組の生徒38人が、原爆投下が「正当ではない」「正当である」との立場に分かれ、根拠を示しながら主張を展開した。「日本も中国などに対して非人道的な行為をした」として「正当である」と訴えた生徒に対し、「正当ではない」と考える生徒は「やられたらやり返すことを認めたら、戦争は永遠に終わらない」と反論した。

 相手側の意見の基になった歴史的事実を検証し、同席した地域の公民館長や民生委員、佐賀新聞の記者に意見を求めながら主張を再構成し、議論を深めた。「正当ではない」と考えた江口実佑さん(14)は「自分とは違う意見も聞くことで考えが深まった」と感想を話した。

 指導した手島将之教諭(34)は「感情に流されるのではなく、事実をベースに多くの人と意見を交わすことで、これまでにない視点を獲得できた」と成果を語った。 

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