43年間、多くの客に親しまれてきた「コーヒーはしもと」=佐賀市神野東の同店

二人三脚で店を切り盛りしてきた「コーヒーはしもと」の橋本末廣さん(左)と妻の百代さん=佐賀市神野東の同店

 佐賀市神野東の喫茶店「コーヒーはしもと」が26日に閉店する。サラリーマンや学生たちの憩いの場として町を見守ってきた店が、43年の歴史に幕を下ろす。

 店は橋本末廣さん(86)、百代さん(83)夫妻が1975年に開店。名物の水出しコーヒー以外にも、カレーやカツ丼などを提供し、多くの客の胃袋を満たしてきたが、年齢とともに店を切り盛りするのが難しくなったことから閉店を決めた。

 レトロな雰囲気が漂う店の近くには佐賀商業高校もあり、約30年前は多くの教師や生徒がよく訪れていたという。同高校の卒業生で、店の近所にスポーツ用品店「佐賀スラッガー」を営む立花和幸さん(41)は「身内のような付き合いをしていて、『ただいま、おかえり』と言う仲だった。さみしいけれど元気でいてくれたら」と話した。

 閉店することを聞きつけて常連客だけでなく約20年ぶりに来店する客もいるほか、店を譲ってほしいという人も県内外から訪れる。

 「今はさみしい気持ちが募る」とこぼす末廣さん。「一日一日が一生懸命だったが楽しかった」と振り返る。「夫婦けんかをしながらも毎日が楽しければという思いで続けてきた」と話す百代さんは「(今後は)息子のところで散歩とかして元気に過ごせたら」と笑顔を見せた。 

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