男子予選トーナメント1位決定戦・トヨタ紡織九州-豊田合成 前半、トヨタ紡織九州のRB田中大斗がシュートを決め、11-6とリードを広げる=福井県の永平寺緑の村ふれあいセンター

男子予選トーナメント1位決定戦・トヨタ紡織九州-豊田合成 後半、相手エースの趙顯章のシュートを防ぐトヨタ紡織九州のPV酒井翔一朗=福井県の永平寺緑の村ふれあいセンター

 ハンドボールの高松宮記念杯第8回全日本社会人選手権大会第2日は17日、福井県の永平寺緑の村ふれあいセンターなどであった。男子のトヨタ紡織九州レッドトルネード(神埼市)は、予選トーナメント1位決定戦で豊田合成(愛知県)を29-27で破り、上位4チームが争う決勝リーグ進出を決めた。

 トヨタ紡織九州は前半、立ち上がりから積極的な守備が機能。CB金東喆(キム・ドンチョル)を起点に速攻を決めて17-12で折り返した。後半は相手の反撃に遭い、2点差まで詰め寄られたが、GK岩下祐太が要所で好守を見せ、相手の追い上げを振り切った。

 トヨタ紡織九州は18日、大同特殊鋼(愛知県)と決勝リーグの初戦を戦う。

新監督の下、守備成長

 新監督の下で磨いたひたむきな守備で相手の攻撃を上回った。トヨタ紡織九州レッドトルネードは、昨年度日本リーグ4強の豊田合成に一度のリードも許さず完勝。金明恵(キム・ミョンヘ)監督は「最後は選手が意地を見せてくれた」と話し、7年ぶりの4強入りを喜んだ。

 守備の成長が勝利の原動力となった。前半からLB朴永吉(パク・ヨンギル)やPV酒井翔一朗が相手のエース趙顯章(チャオ・シェンチャン)を激しくマーク。GK岩下祐太の好守もあって趙を前半無得点に抑えると、後半は酒井に代わってポストを務めた田中大斗や途中出場したRB八巻雄一も激しい守備を見せた。最後はつった足を引きずりながらも相手の攻撃を封じきった。

 金監督就任から約1カ月。時間は限られていたが、この大会に照準を合わせて徹底的にフットワークを磨いた。練習から足運びなどの基本を徹底。大きな掛け声もチームのルールにして、コートの中に高い緊張感をつくり出した。金監督は「たった1カ月で何かが大きく変わるわけじゃない」と話したが、その成果は明らかだった。

 「能力はある。もっと自信を持ってプレーしてほしい」と金監督。「ミスもあるし、まだまだこれからだけどね」と話しながらも、喜び合う選手たちを見て頬を緩めた。

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