「憲法と人権」などをテーマにした講演などで人権について考えた人権社会確立全九州研究集会=鹿児島市民文化ホール

 「第38回人権社会確立全九州研究集会」が15日、鹿児島市で開会した。「憲法と人権」をテーマにした講演などがあり、セクハラ問題にも触れながら、人権について考えた。=写真

 講演では憲法学者の小林節氏が、左手の障害でいじめに遭った過去を明かし、「人権とは、自分が自分であることを否定されない権利で、否定されることは差別だ」と語った。前財務事務次官のセクハラ問題にも触れ、「憲法13条で、国民はすべて個人として尊重される。『セクハラ罪はない』という(財務相の)発言もあったが、民事訴訟では財務省側が負ける」と述べ、セクハラも人権問題であると指摘した。

 部落解放同盟の組坂繁之中央執行委員長は「教育、福祉、医療の効率化が進んでいるが、人間の尊厳や生命がないがしろにされるのではないか」と問題提起した。「人権なくして平和はなく、平和なくして人権はない。世界人権宣言70周年の今こそ、宣言を読み直すことが大切だ」と訴えた。

 集会は部落解放同盟九州地方協議会などでつくる実行委員会が主催。九州各県から行政職員や教職員ら約4千人が参加した。最終日の16日は分科会を開く。

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