ベテランの署員らが見守る中、不審者に見立てた警察官を呼び止め、所持品を調べる若手署員=小城署

 不審者を呼び止めて話を聞く警察官の職務質問の技術向上を目指し、小城署(福島寛人署長)は15日、若手署員の実践訓練を行った。指導官やベテラン署員の助言を受けながら、所持品検査を嫌がる相手を諭し、犯罪の兆候をつかむ手法を学んだ。

 

 管内で住居侵入や盗みの被害が相次ぎ、深夜に2人一組でパトロール中との想定で実施した。署員を見て自転車で引き返した男性を呼び止め、バッグ内に隠し持っているドライバーや懐中電灯などを見つけるまでのやりとりを実践した。

 「なぜ持ち物を見せないといけないのか」と訴える男性との問答が続く状況に、光安賢司・県警本部技能指導官は「執(しつ)拗(よう)に質問を投げ掛けると、相手はさらに口を閉ざす」と指摘。他人名義の自転車を使用していることなど、男性の不審な点を一つずつ、冷静に突き止めていくよう助言した。

 団塊の世代の大量退職に伴い、同署は警察官になって5年以内の署員が2割を占める。今年に入り、管内で窃盗などの刑法犯を職務質問で摘発した割合は全体の1割程度で、光安指導官は「失敗を恐れずに学び、実務能力を高めることで犯罪抑止にもつながる」と訓練継続の必要性を指摘した。

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