定例記者会見で、九州新幹線長崎ルートなどの質問に答える山口祥義知事=佐賀県庁

 佐賀県の山口祥義知事は15日の定例記者会見で、九州新幹線長崎ルートへの今後の対応について「基本的にわれわれから動く状況にない」として、整備方針を決める与党プロジェクトチーム(PT)の検討委員会の議論を注視する考えを述べた。ミニ新幹線による整備に対しては「国からアプローチがあれば検討する」との見解を示した。

 長崎ルートを巡っては、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の導入が事実上困難となり、長崎県やJR九州は全線フル規格での整備を求めている。これに対し、山口知事は今月11日の与党検討委員会で追加の財政負担などを理由に「フル規格は受け入れられない」と表明した。FGTの代替案にはミニ新幹線も示されている。

 会見で山口知事は「フル規格はわれわれなりに検討して(検討委員会に)報告したが、ミニ新幹線は試算などの説明を受けておらず、今の時点で検証していない」と説明した。今後について「フル規格でもミニ新幹線でも何か提示があったら真摯(しんし)に対応したい」とする一方、「(ミニ新幹線も)検証した結果、受け入れられる状況にないということも考えられる」と否定的な考えにも言及した。

 検討委が7月ごろまでに結論をまとめる方針に関しては、「少なくとも与党PTで独自に、われわれと擦り合わせもなく何かが決定することはないと思う」と語った。

原発対応、常に緊張感を 知事、一問一答 

 【玄海原発再稼働】

 ―玄海3号機が16日に営業運転に入る予定。蒸気漏れなどで県民の厳しい声もある中で、今の受け止めを。

 知事 蒸気漏れの発生は、専門部会の話も聞きながら対応してきた。4号機の不具合も、こんなに続けてあってはならないが、(九州電力には)軽微でも連絡することはしっかり対応していただいた。運転については常に緊張感を持ち、安全第一で慎重にも慎重を期して対応していただきたい。

 ―3号機では専門部会を開き、4号機では開かなかった。開催基準は。

 知事 3号機は腐食が原因で「これは何だ」と思ったが、4号機は常時監視の中で起きたことで、専門部会の話を聞かなくてもいいという判断をした。

 【陸自ヘリ墜落事故】

 ―6月5日に防衛相へのヘリ墜落事故の報告期限を迎える。県として何か準備をしているのか。

 知事 事故発生から原則4カ月以内に大臣に報告書が提出されるが、現時点で具体的な提示時期や、いつ説明に来られるという話は承っていない。今はそれを待っている状況。

 【知事選への態度表明】

 ―知事選への出馬について現時点での考えは。

 知事 いろいろな人と相談している。特に県民やさまざまな団体がどうお考えなのかに耳を傾けながら、決めていきたいと考えている。後援会の関係者にも相談しているところで、しかるべき時期に考えを表明したい。

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