初めての芽キャベツ収穫

 藤の紫が淡くなり、新緑は日に日に濃くなってきました。田植えを終えた田んぼからはカエルの声が山の器の中をいっぱいに埋めています。

 2年半前、東京の銀行を辞め、新しい生き方を求めた若者がわが家に飛び込んできました。私たちを手伝い、地元と交わり、野菜づくりの研修を受け、つまずきつつも少しずつ自分の道を決めていきました。そして先月末、彼はわが家から独り立ちし、さらに奥の土地へ移っていきました。

 小さな小屋を借り、山から水を引き、住めるように手を加え、電気はまだこれからです。借りた畑とハウスで野菜を育てていますが、今の彼が良しとする農法で挑戦しています。販売も口コミで少しずつ開拓しています。道連れがいればさらに深まり楽しくなるだろうにと願いつつもまだ始まったばかり。志ある夢と行動、そして感謝さえあり続ければ、ビジョンはきっと現実になるだろうと、この20年を振り返って思うのです。(小野寺睦・養鶏農家)

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