試食会で普茶料理を味わう参加者=平成2年5月16日

 小城町(現・小城市)の星巌寺で昭和50年代後半に途絶えた中国風の精進料理「普茶料理」を復活させようと、晴田青少年健全育成会による試食会が初めて開かれた。300年以上の歴史がある伝統料理を次世代に伝えようと、研究を重ねてきた。

 普茶料理は、禅宗の一派・黄檗(おうばく)宗の精進料理。同寺も独自の普茶料理があったものの、戦後無住となり、以後流れをくんで料理を作っていた近くの寺の住職も亡くなったことで、途絶えていた。

 育成会は近県の寺や、星巌寺の普茶料理を知る数少ないお年寄りに教わったりして復活の道を模索。初の試食会では、肉や魚は使わず豆腐とノリでウナギに似せた物など、工夫の品が並んだ。

 当時「ゆくゆくは」と考えられていた特産品化にも成功した。現在は住民グループ「おぎ春香会」が毎年春と秋、食事会を開いている。予約開始直後に定員に達し、市外からの常連客もいるほどの人気ぶりだ。

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