再稼働を控えた国の検査が続く玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)に関し、九州電力は14日、試験的に動かすために原子力規制委員会に提出していた申請書を取り下げると発表した。3日に起きた冷却水を循環させるポンプの不具合で、18日から予定していた試験運転を実施できなくなったため。再稼働工程を中断した問題箇所の点検が10日間続いており、25日前後と見られていた再稼働時期は6月にずれ込みそうだ。

 原子炉の安定的な連続運転を確認する検査には、原発を動かす必要があり、試験運転のための申請書を、4月25日に提出していた。

 4号機は、1~5号まである使用前検査のうち3号まで終了。残りの検査の準備を進めていたところ、放射性物質を含んだ冷却水が流れる1次系統のポンプで不具合が発生。5日から再稼働工程を中断して、問題箇所を分解点検している。

 原因の特定と対策を検討した上で、再稼働に向けた手続きを進める考えだが、その時期は見通せない。2016年に伊方原発3号機(愛媛県)の1次系冷却水ポンプで起きた同様の不具合では、点検復旧に約2週間かかっている。

 また3号機は、15、16日で書類の確認やフル出力で機器が異常なく作動するかをチェックする5号検査を終え、合格証の交付を受ける予定。同日中に営業運転への復帰を見込んでいる。

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