負傷者を担架に固定し、搬送する手順を確かめる小城署員ら=小城市の天山山頂付近

 天山(標高1046メートル)の山頂付近で崖崩れが起き、登山者が遭難、負傷したとの想定で、小城署(福島寛人署長)は14日、遭難者の捜索救助訓練を行った。地元消防署員の助言を受けながら、負傷者2人を現場で応急処置し、安全な場所まで搬送する手順を確かめた。

 30代の男性登山者2人が登山道から転落し、それぞれ右足、左手を骨折した恐れがあると想定。携帯電話で110番があった後の対応を確認した。小城署員15人と指導役の地元消防署員4人のほか、小城、多久市の職員が訓練を見守った。

 署員は携帯電話の衛星利用測位システム(GPS)で確認した遭難者の位置情報を基に、付近を捜索。発見後は負傷した手や足をタオルなどで固定し、負傷者の1人は担架で、もう1人は署員が交代で背負い、登山口までの約200メートルを搬送した。

 訓練後は消防署員が木の枝やタオルを使った応急手当の方法を説明。出血時は感染防止のため、ビニール袋に手を入れて止血するよう助言した。

 管内では近年、遭難者からの救助要請はないが、訓練を指揮した江副勝彦・多久幹部派出所長は「いつでも迅速な対応ができるように、資機材の点検を含め手順を何度も確認したい」と話した。坂村浩幸・多久消防署警防2課長は「災害時は他機関との連携が不可欠。互いの顔が見える形で訓練を続けていきたい」と語った。

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