5月の「端午の節句」の伝統食「筍干盛り」の一例。タケノコや伊勢エビが盛り付けられている

「有田の器と行事食を楽しんで」と話すキッチン・グランマの西山美穂子代表=同町南原

 有田町の伝統行事にちなんだ料理「行事食」が味わえるレストランが、同町南原にオープンした。町づくりグループのメンバーだった70代の女性たちが腕を振るうことから「キッチン・グランマ」と名付けた。後世に残したい町の伝統料理を、有田のおばあちゃんの味で伝えていく。

 スタッフは昨年9月で活動を終えた「有田町づくり女性懇話会」の有志5人。同会は2010年秋から約3年間、古民家「小路(しゅうじ)庵」で「伝統行事と行事食を楽しむ会」を毎月開き、有田焼で食文化を伝えていた。その後も要望が続いたため、会長を務めた西山美穂子さん(71)が磁器製造販売の「匠」の一角にレストランを開いた。

 行事食は毎月第1金、土曜のランチで提供。次回の6月は「山のぼり」で、朝鮮半島出身の陶工たちが山に登って宴を催したことにちなみ、エンドウ豆(グリーンピース)ごはんや、韓国風料理を用意する。

 他の月では、1月はクジラで出汁をとった雑煮、5月の端午の節句はタケノコや伊勢エビが入った「筍干(しゅんかん)盛り」、おくんち料理の10月は煮しめにクリや小豆を加えた「煮ごみ」などが味わえる。料金は2千~3500円。

 西山さんは「特に若い人に、有田の器と食を楽しむことで町の文化を大事にしてもらいたい」と話す。

 レストランは通常は家庭料理のランチ(1200円~)、パンケーキなどが味わえる。時間は午前11時半~午後5時で、日、月曜、第2・4土曜定休。行事食を含むランチは前々日までに要予約。問い合わせはキッチン・グランマ、電話0955(43)5010へ。

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