県有明水産振興センターに開設された貝類研究棟=平成14年5月13日、小城市芦刈町

 県有明水産振興センター(小城市芦刈町)に貝類研究棟が開設された。有明海名産のアゲマキやタイラギなどの母貝から採卵し、稚貝を海に放流して漁業資源の回復を図る。実際の漁業と連動した形で、有明海の貝類の研究可能な施設は沿岸4県で初めて。

 アゲマキは最盛期の1988(昭和63)年には776トンの漁獲量があったが、92(平成4)年に1トンに落ち込み、94年にはゼロに。97年に休漁になった。

 資源回復に向け、同施設には採卵から稚貝までの育成設備を整え、飼料のプランクトン培養室、病理実験室もある。体長1センチの稚貝を年間1万個生産する技術も確立し、白島勲所長は「早い時期に年間5万個のレベルまで持って行き、資源回復を急ぎたい」と話した。

 同センターによると、開設後も技術開発を進め、現在では、当初目標を大幅に上回る年間100~200万個のアゲマキの稚貝を放流している。アゲマキは97(平成9)年から休漁が続いてきたが、個体数が回復し、2018年6月に漁が一部解禁される。  

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