松本誠一館長から笑顔で記念品を受け取る井手寿子さん(中)。右は次女菜保子さん=佐賀市の岡田三郎助アトリエ

 東京から佐賀市の県立博物館東隣に移築された、日本近代洋画の巨匠岡田三郎助(1869~1939年、佐賀市出身)のアトリエの来場者が11日、1万人を超えた。1万人目となった井手寿子(ひさこ)さん(64)=熊本市=は「自分がまさか1万人目とは。夢のようです」と笑顔がはじけた。

 美術館巡りが趣味という井手さんは、岡田アトリエ移築のニュースを聞き、次女の菜保子さん(32)と訪れた。県立博物館・美術館の松本誠一館長から、岡田の「薔薇」のジグソーパズルや、復元に使用されなかった本物の部材を使った「しおり」などの記念品を受け取りにっこり。当時を再現したアトリエに「岡田さんはおしゃれな人だったみたい。当時の雰囲気が分かる」と興味深げだった。

 アトリエでは、佐賀大出身の女性画家、仁戸田(にえだ)典子さんと鶴友那(ゆうな)さんが20日まで公開制作中。最終日には指導を受けた小木曽誠佐賀大准教授を交えたギャラリートークがある。12日は、彫金作家オオクボスミエさん(有田町)、ガラス工芸家石井由美子さん(基山町)ら佐賀ゆかりの女性作家によるアートマーケットがある。

 また、美術館では移築を記念し20日まで、岡田が指導したいわさきちひろらの作品を並べた企画展が開かれている。

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