志田焼の里博物館を散策する参加者ら/志田焼の里博物館を散策する参加者ら

 藤津郡塩田町(現・嬉野市)の「志田焼の里博物館」が、東京大学で開かれた産業考古学会の総会で、推薦産業遺産に認定された。操業当時の様子をとどめ、陶磁器製造の全工程が分かる点などが高く評価された。推薦産業遺産は県内初。。

 推薦産業遺産は、産業技術の歴史を実証する遺跡や遺構、遺物のうち、文化財指定を受けていないものを保存推進するため、同会が独自に認定している。

 同博物館は1914(大正3)年、製磁工場として創業し、志田陶磁器株式会社への買収を経て84(昭和59)年に操業を停止した。96(平成8)年、塩田町が譲り受け、1億円かけて修復。翌97年に博物館として開館した。全国最大級の石炭窯のほか、鋳込みや絵付けなどの作業場が当時の道具も含めて残されている。

 その後も2005(平成17)年に県遺産、09年に経産省の近代化産業遺産、16年には日本遺産と、断続的に歴史的価値が見直されている。現在は地域住民らでつくる振興会が指定管理を受託している。

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